創業融資で半年間メンタルが壊れた話|準備地獄とプレッシャーのリアル

株式会社resolves代表の笹島です。

このブログでは、僕が創業直後に経験した融資を受けるまでの苦労と事実を書いていく。事業計画の作り方でも、融資の通し方でもない。「融資の準備期間に、精神的にどれだけ追い込まれて、どんな失敗を経験したか」という話だ。

当時の自分を振り返りながら、これから同じ道を通る人たちに向けて、誰にも話せなかった本音を語る。そしてもう一つ、今後また自分が融資を申請するときに、今回の教訓を忘れずに思い出せるように。

まず前提として、地元の地銀に500万円の融資を申し込んだ。「これくらいならすぐに通るだろう」と思っていた。予定では3ヶ月ほどだったのに、法人成りして間もないこともあって審査は予想外に長引き、結局6ヶ月かかった。その間にコア業務は止まり、プレッシャーで発言内容まで変わり、仲間との関係にもヒビが入った。

創業してすぐ地銀に500万円の融資を申し込んだ理由

創業融資の銀行窓口で緊張する起業家のイラスト

創業してすぐ、事業を軌道に乗せるために運転資金が必要だった。

手元の資金だけでも回せなくはなかったけど、余裕のない状態で走り続けるリスクのほうが怖かった。ある程度まとまった資金を確保して、攻めに使える状態を作りたかった。

申し込んだのは地元の地銀。金額は500万円。正直「500万くらいなら、そこまで大変じゃないだろう」と思っていた。

その見通しの甘さに、半年間苦しめられることになる。

準備地獄——事業計画書と資金繰り表に追われる日々

創業融資の事業計画書と書類の山に埋もれたデスク

融資を申し込んでまず突きつけられるのが、事業計画書と資金繰り表だ。

どちらも初めて作る。何が正解か分からない。ネットで調べてもテンプレートは出てくるけど、自分の事業にどう落とし込めばいいのか見当がつかない。書いては直し、直しては「これで通るのか?」と不安になる。その繰り返し。

何より辛かったのは、この作業に時間を取られている間、コア業務が完全に止まることだ。

本来、事業を通して目指していたものがある。お客さんに届けたい価値がある。でも融資の準備に追われるうちに、そういうものが視界から曇っていく。目の前の書類を埋めることだけが「自分の仕事」になっていく感覚。あれは本当にしんどかった。

銀行の“振るい”がメンタルを削る

創業融資の審査待ちで不安を抱える起業家

書類を出したら終わりじゃない。銀行側の審査が始まる。

面談の中で聞かれるのは、事業計画の中身だけじゃなかった。現在の売上とは直接関係ない、過去のことまで指摘される。転職歴、前職を辞めた経緯、過去の収支のこと。

振るいにかけられている感覚がある。

銀行の立場上、それは仕方ないことだと頭では分かっている。貸す側としてリスクを見極めるのは当然のことだ。でも「分かっている」ことと「プレッシャーを感じない」ことはまったく別だ。

面談のたびに、自分の過去を否定されているような気持ちになる。「今こんなに頑張っているのに、なんで過去のことを持ち出されなきゃいけないんだ」——そんな苛立ちが少しずつ溜まっていった。

人格が変わった半年間

創業融資のストレスによる人格変化のビフォーアフター

融資の審査が続く間、僕は明らかに変わった。

頭のどこかで常に気が張っている。今までなら気にもしなかったような些細なことが引っかかる。誰かの発言のニュアンスが気になる。小さなミスが許せない。

何か発言するときも、つい強く言ってしまう。

そして一番厄介だったのは、融資を受けた後の返済のことが常にチラつくことだ。まだ通ってもいないのに、返済のプレッシャーだけが先に来る。そのせいで、本当はそうじゃないのに売上至上主義のように捉えられてもおかしくない発言が増えた。「数字を作らないと」「売上が足りない」——そんな言葉が口をついて出る。

実際に社内のメンバーとも、普段なら気にならないようなことでケンカになることが多かった。相手が悪いんじゃない。僕に余裕がなかっただけだ。

もしこの状態で、周りに理解してくれる人がいなかったら。本当に壊れていたと思う。

自分は仲間に恵まれた。衝突しながらも離れずにいてくれた人たちがいた。それがなかったらと思うとゾッとする。

どんなに大変でも、早めに決着をつけるに越したことはない

困難を乗り越えてゴールに向かう起業家

振り返って思うのは、あと1〜2ヶ月でも早く融資の審査が終わっていれば、起こらなかったであろう人間関係の衝突がたくさんあったということだ。

融資が長引くほど、メンタルはすり減る。メンタルがすり減るほど、周りとの関係にヒビが入る。その悪循環に気づいたときには、もう半年が経っていた。

だからこそ、どんなに面倒でもスピード重視で動いたほうがいい。書類の準備は後回しにせず、分からないことは専門家に聞く。一人で完璧にやろうとしないこと。

そしてもう一つ。初めての融資でストレスやプレッシャーを少しでも感じているなら、信頼できる仲間にちゃんと打ち明けたほうがいい。変に隠そうとすると、自分の精神がすり減っていく一方だ。

一度経験すれば、次はもっと楽になる

創業融資を乗り越え成長した起業家

一度経験したから分かる。次にもし融資を受けることがあるなら、銀行のハードルも下がるし、想定済みの準備ならプレッシャーもかなり軽いだろう。

「あのとき何を聞かれたか」「どの書類が必要か」「審査にどのくらいかかるか」——全部知っている状態で臨めるのは、まったく別の経験になるはずだ。ゲームでいう「強くてニューゲーム」みたいなものだ。

だからこれは、成長に繋がる経験だと考えるしかない。しんどかったけど、あの半年間がなかったら今の自分はない。

初めての融資でメンタルが潰れそうになっている人がいたら、一つだけ伝えたい。今しんどいのは、あなたが逃げずに向き合っている証拠だ。その数ヶ月は必ず終わるし、終わったあとの自分は確実に強くなっている。

もし今まさに融資の準備で追い込まれていたり、創業期のプレッシャーで周りとの関係がうまくいかなくなっているなら、一人で抱え込まずに相談してほしい。僕自身が経験したからこそ、話せることがある。

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